天才対談 【カラーインタビュー】 『卓球界の至宝とホープ』 東京五輪で輝くために必要なこと 文=城島充 写真=野口博 ヘア&メイク=茅根裕己 *文中敬称略 008 J anua r y 「僕を脅かすような若い選手に出てきてほしい」 水谷隼(beacon.LAB)がそう公言したのは、いつだったか。あえて挑発的な発言をした のは、男子卓球界の競技レベルを高め、世間の注目を集めるためだったはずだ。だが、リオデ ジャネイロ五輪で日本卓球界初となるシングルス銅メダルを獲得、団体戦でもチームを銀 メダルに導いた後も、日本の至宝は同じことを言い続けている。 「東京五輪で中国を倒すには、僕を超える才能が必要だ」と。 張本智和(JOCエリートアカデミー)は、その候補になり得る1人である。 対談はラリーの応酬ではなく、水谷が過去のエピソードやその時々の心境などを雄弁に 語り、張本が懸命に聞き取る形で進んだ。 新たな歴史の扉を開いたヒーローが伝えてくれた言葉から、「怪物」と呼ばれる13歳は飛 躍のヒントを見つけられただろうか。
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