卓球レポート 水谷隼特集

温泉に行く 睡眠時間は7~8時間 肉とアルコールは摂らない 通常は2時間くらい。 感覚がつかめるまでやる 試 合 前 の ジ ン ク ス は あ る ? 試合前日の練習は? Q7 Q5 Q6 Q4 ジンクスというか、最近は試合 の始まる前日に温泉に行くのが ルーティンになっています。平成 24年度の全日本の前に、行き 慣れたところではなく初めての温 泉に行って、いつもは引かないお みくじまで引いたら「 凶 」が出て、 決勝で丹羽( 現スヴェンソン)に 負けたので、それ以来、自宅近く の温泉に変えました。 中では、サウナに入ったり、湯 船に浸かったりしてリラックスして います。若い時は必要ありません でしたが、最近はマッサージもす るようになりました。効果は分かり ませんが、気持ち的にやっておい た方がいいかなという気がして。 歳ですね(笑)。 睡眠については特に気にしていませんが、試合前日もいつも通 り7~8時間は寝るようにしています。次の日の起きる時間にもより ますが、就寝時間は遅くても1時台という感じです。 食事もそれほど神経質にはなっていませんが、肉を食べると体が重くなる ので、試合前日に肉料理は食べませんね。アルコールももちろん控えます。 前日は会場で練習します。打球感は会場によって 大きく異なりますが、その会場の感覚がつかめていれ ば、軽く体を動かす程度の練習で十分です。2時間く らいですね。逆に、感覚がつかめなければ、つかめる まで練習します。 例えば、全日本の会場の東京体育館の場合は、 ボールが弾まないので、その弾みに慣れることが重要 です。また自分の打球感だけでなく、相手のサービス やストップが台から出るかどうかの判断も難しいので、 その判断がきっちりとできるようになるまで練習します。 編集部注 編集部注 この「 温泉 」はジンクスらしいジンクス を持たない水谷の唯一のジンクスとい える。また、一般的には「 スーパー銭 湯」と呼ばれる施設を、水谷は「温泉」 と呼ぶことに非常に強いこだわりを見 せていた。ここに常人とは少し異なる 感性がうかがえる。 編集部注 編集部注 今でこそ安定したメンタルで、十分な睡眠をと ることができるようになった水谷だが、彼にも 試合前日に緊張のあまり寝られないような時 期があったことは、お伝えしておきたい(左ペー ジ囲み参照)。 一般的に消化のよいものを摂るこ とが推奨されている。ただ、水谷 から普通の答えが返ってくると少 し拍子抜けする。 やはりここでも水谷が重視するのは「 感覚」だ。以 前のインタビューで「 技術よりも感覚を重んじるのは なぜか?」と尋ねたところ、「 感覚さえ間違っていなけ れば必ずイメージ通りのボールが入るはず。それくら い自分の腕( 技術)は信用している」と答えた。つ まり、水谷は技術よりも感覚を重視しているのではな く、技術が完成されていることが前提なのだ。 平成25年度全日本選手権大会、東京 体育館の本会場での練習で、珍しく福原 (ANA)のサービスをレシーブする水谷。 贅沢な感覚の調整だ 試 合 前 日 の 睡 眠 は ? 試合前日の食事は? routine[ru:tI:n] 試合前日の ルーティン 012 De c embe r

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