卓球レポート 水谷隼特集

ALL JAPAN Championships 平成27年度全日本選手権大会 一般・ジュニアの部 斎 藤 清 が 8 度 目 の 男 子 シ ン グ ル ス 優 勝 を 達 成 し た 平 成 4 年 度 全 日 本 選 手 権 大 会 か ら 23 年 。 平 成 27 年 度 全 日 本 選 手 権 大 会 の 最 終 日 、 10 年 連 続 10 度 目 の 決 勝 で 勝 利 を 収 め 、 3 連 覇 を 達 成 し た 水 谷 ( beacon.LAB ) が こ の 大 記 録 に 並 ん だ 。 例 年 、 決 勝 進 出 ま で に 1 度 は 苦 し い 戦 い を 強 い ら れ て き た 水 谷 だ が 、 今 年 は 初 戦 と な る 4 回 戦 か ら 、 宇 田 ( J O C エ リ ー ト ア カ デ ミ ー )、 三 部( 青 森 山 田 高 )、 町( 明 治 大 )、 酒 井 ( 明 治 大 ) と 勢 い の あ る 若 手 に 、 王 者 ら し い 懐 の 深 い 戦 い ぶ り を 見 せ て 、 最 終 日 に 勝 ち 残 っ た 。 準 決 勝 で は 前 回 大 会 の 5 回 戦 で ゲ ー ム オ ー ル ジ ュ ー ス ま で 追 い 詰 め ら れ た 笠 原 ( 協 和 発 酵 キ リ ン ) と 対 戦 。 好 勝 負 が 予 想 さ れ た が 、 縦 回 転 系 サ ー ビ ス と 多 彩 な チ キ ー タ で 徹 底 し て 台 上 を 制 し た 水 谷 が 、 ラ リ ー 巧 者 の 同 級 生 の 力 を 封 じ 完 勝 し た 。 決 勝 で は 、 準 々 決 勝 で 丹 羽 ( 明 治 大 )、 準 決 勝 で 吉 村 真 晴 ( 愛 知 工 業 大 ) と 、 全 日 本 タ イ ト ル ホ ル ダ ー を 連 破 し て 勝 ち 上 が っ て き た 張 ( 東 京 ア ー ト ) と 対 戦 。 平 成 22 年 度 大 会 以 来 、 決 勝 で は 2 度 目 の 顔 合 わ せ と な っ た が 、 巧 み な サ ー ビ ス で 先 手 を 取 っ た 水 谷 は 、 足 を 動 か し て フ ォ ア ハ ン ド で 張 の 堅 い ブ ロ ッ ク を 攻 め き り 、 王 座 を 守 り 抜 い た 。 オ リ ン ピ ッ ク イ ヤ ー を 最 高 の 幕 開 け で 迎 え た 日 本 の エ ー ス が 目 指 す の は 、 世 界 の 表 彰 台 し か な い だ ろ う 。 昨年の全日本でただ1人水谷を追い詰めた笠原と準決勝で対戦。 サービス、レシーブからの徹底した戦術で同級生の挑戦をはねのけた 優勝を決めた瞬間、安堵から崩れ落ちた水谷。あおむけになると、し ばし空を見つめ8度目の優勝という偉業の喜びをかみしめた 優勝インタビュー 水谷隼 10年前に初優勝したときからこの記録(歴代最多タイ8度目の優勝)は狙っていたので、素 直にうれしいです。今後は偉大な先輩である斎藤清さんの記録を超えたいという気持ちは強い ですし、できれば優勝回数を2桁にしたいです。 決勝は常に自分がサービスで先手を取れていたので、それが最後まで続けばと思っていまし た。結果としてはだんだん対応されてきましたが、そうなったときにさらに違うサービスを出して 張選手がまた苦しんでいたので、自分の特徴であるサービスの多彩さで戦うことができたと思 います。自分の中で決勝だけはなぜか勝つ自信がありました。 今大会はチキータを練習してきて、決勝でも何度か使いましたが得点源にはならなかったので、 もっと強化していきたいです。今後の目標はリオオリンピックでメダルを取ることです。 013 Ma r ch

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